バイクとの生活

MT-25(2020モデル)に乗っています バイク用品の紹介

MT-25 2020年型 半年3000kmのインプレ

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ODO 3000km

楽しいですね。これからもきっと楽しいです。バイクがある生活はいいぞ……。

というわけで2020年型のMT-25、3000km走ったインプレです。

 

みんなが気になるところ① この顔でかっこいいの?

 

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バカいうなこの野郎めちゃくちゃかっこいいからよ……。

 

冷静に言うと、さすがYAMAHAな感じで立ってバイクを見下ろして「今日も乗るぞ、ヨシ!」と思ったときに一番かっこいいアングルになるように出来ています。

写真をぺたぺたします。

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正面から。顔の陰影がめちゃくちゃかっこよく出来ていて、ロボ顔の違和感みたいなものが全くありませんよね。全体的な凹凸も良い印象です。

 

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横からのアングルを左右から。

これもぎゅっと詰まったメカメカしい感じがすごく格好良いです。見下ろす角度のおかげでロボ顔は引き締まって見えてまったく違和感がありません。前方〜前下に詰まったいわゆるマスの集中化とエンジン下のアンダーカウルがすごくマッチしてますね。

「普通に立って見下ろすとめちゃくちゃかっこいい」

というのがMT-25やYZF-R25の真骨頂なのだろうと思います。

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遠めに後ろから見たところ。

駐車してるMT-25に歩きながら近づいていくときも所有感が満たされます。斜め後ろから見た画が非常によくまとまっていて綺麗ですね。

 

総じて、個性的なフェイスがすごくいい味を出している、と言えるかと思います。

みんなが気になるところ② ヘッドライトの明るさ

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ヘッドライトとポジションライト

実用性で一番気になるところは夜間のヘッドライドの照射性能ですよね。

端的に言うとまったく問題ないです。

夜間の上手な写真がなくて申し訳ないですが、ロービームで20〜30m、ハイビームで40〜60mくらいははっきり見えるので何の問題もありません。照射範囲も道路脇の標識まで問題なく見えているので心配ないです。

光量もLEDで不安を感じることはありませんでした。

昔、VTR系統のバイク(VT250スパーダ)に乗っていたのですが、そっちのほうが断然暗かったです。MT-25はその3倍くらい明るく感じましたし何の不足もありませんでした。

 

まあ心配ないですよっていう感じですね。

 

エンジン性能

昔乗ってたキャブレーターのVT250スパーダと比べるとかなりの進化を感じますね。回したときのパワーや心地よさが30%ほど増した印象です。

1速 発進〜25km/h

2速 20km/h〜30km/h

3速 30km/h〜50km/h

4速 40km/h〜60km/h

5速 50km/h〜80km/h

6速 70km/h〜100km/h

というような感じで使ってますが、これはかなり低回転寄りの使い方になってるかな〜という気もします。MT-25はショートストロークでかなり高回転寄りのエンジンなので、もっと引っ張ってもいいでしょうね。

ぶっちゃけ高速道路に乗って5速100km/hくらいでもまだ余力があるというか、本調子ではない感じです。

 

勢いが増すのは8000回転くらいからなのですが、普通にシフトアップしていけば8000回転に達することはあまりなくてかなり穏やかな乗り味になります。

・5000〜7000回転の穏やかな乗り味でまったり乗る

・8000〜11000回転で加速を楽しむ

状況によってこのどちらかを選ぶエンジン性能だなと思いました。振動も7000回転から増してくる感じですね。

6速6500回転で90km/hくらいは出るので楽に高速巡航することもできます。

 

ただし、追い越しをかけるときは3〜4速まで落としてしっかり回転数を上げる

これはけっこう大事です。巡航する分には問題ないのですが、6000〜8000回転の間はいわゆる「トルクの谷」に近いです。あまり加速しません。

追い越しかけようとしたものの、5速6速のままだとなかなか回転数もスピードも上がらず、やきもきひやひやするということがありました。

小排気量で高回転型のエンジンなので、トルクが欲しいときは3速程度にして回転数をがっつりあげてやる必要があると思います。

追い越しをかけるときは10000回転を目安にするべきですね。

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走行性能

街中は2〜4速で快適です。特に過不足ありません。信号からのダッシュもちゃんと回せば早いです。また、ライディングポジションの視線が高めなため、交差点での右左折、安全確認は楽ですね。街中で使う小回りには何の不満もないです。

LEDのため夜間や雨天でもヘッドライトやウィンカーも見やすいです。

 

峠は2〜3速が多いですね。タイトな登りだと2速でも若干パワー不足を感じることがありますが、それはライダーの私がちゃんと回転数を上げられていないせいが大きいでしょうね。峠を走って上手になりたいという需要にも応えてくれると思います。エンブレは十分すぎるほどしっかり効きます。2〜3速であれば峠の下りでもブレーキを使うことは少なく、ほぼエンブレだけで制動できます。

 

高速は5速がメインになってくるかなと。80km/h〜100km/hあたりだと、5速の7000回転くらいが一番心地いいですね。振動が全く無いのが良いという人は6足6000回転くらいが合ってそうですが、個人的には5速が人馬一体感があって好きです。

高速で受ける風は法定速度内なら十分耐えられる範囲で、連続1時間程度なら大きな障害に感じたことはありません。ネイキッドではありますが、マスの集中化によって高速走行の安定性が増しているのではと思います。

 

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割と感じるABSの恩恵

たしか今年から?ABSが義務化されてそれにともない車重が3kgほど増えて、価格も3万円ほど上がりましたね。

私も最初は「ABS?別にいらんだろ」と思っていたのですが、それなりに恩恵を感じることがあって、ABSもなかなかいいものだなと感じました。

 

・ABS作動シチュ1 街中での車の急な割り込み

車がバイクの前にがっと無理やり入ってくるパターン。経験したことがある人も多いはず。急ブレーキをかけざるをえず、その際にABSが作動した感覚がありました。

「車体が強制的に直進で安定する」という感じですね。急ブレーキでタイヤがロックすると「車体がぐにゃる(場合によってはその傾きを制御できず転倒する)」という感じですが、その「ぐにゃる」タイミングで「ABSがまっすぐに制御してくれる」みたいな感触でした。これはなかなか良いものだなと。

・ABS作動シチュ2 峠の下り制動で「教えてくれる」

峠の下りで、エンブレだけでは間に合わずブレーキも使った場合。

下手くそで安全運転ライターのブレーキなので十分余裕はある状態です。ABSがなくてもタイヤがロックすることはなかったと思いますし、まあ普通に減速して曲がれたとは思います。

ただそれでもABSが微妙に作動してくれて、下りコーナーにインする直前にちょっと安定させてくれます。その安心感はけっこうありがたかったですね。「あ、いまちょっと危ないコーナリングになってたのかな」みたいに、自覚させて教えてくれる機能でもあると感じました。

 

ABSはいいぞ。

……という感じで、ABSを体験してみてすっかりABS信者になりました。二輪にこそABSは必要だと思います。

乗り心地

シートは広めで厚みがあるので3時間程度だとほとんど尻痛も疲れも感じません。実際にツーリングに出かけるときは、スタートから2時間半はぶっ通しで乗る計画を立てます。

その後は1時間ごとに休みを入れていく感じにしますね。

エンジンの排熱は真夏でもほぼ感じません。普通のジーパンでも平気です。

カジュアルな服装で乗りたい、通勤通学でも使いたい、という需要に応えてくれると思います。

 

5時間ほど乗るとさすがに疲れや多少の痛みを感じますが、乗車しながらの信号待ちストレッチでなんとかなる範囲です。250ccのなかではかなり乗り心地は良いほうでしょう。乗車姿勢やコンセプトからも考えて、250ccで長距離ツーリングした場合はV-strom・Versysの次くらいにつけてるんじゃないでしょうか?

 

乗り心地の良さがMT-25の総合性能・平均点の高さに大きく寄与しています。

 

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ブリッジも厚みと安定感があって所有欲が満たされます。あとメーターがめっちゃいい。

 

取り回し

これもかなり評価が高いところですね。

車重は各社250ccのなかでは平均ではあります。が、ツーリングに強いV-stromより20kg軽く、Versysよりは5kg軽いです。(もちろん積載性では劣りますが)

キャンプツーリングで荷物が多い場合や超ロングツーリングとなると、V-stromのようなツアラー系統にはかないませんが、半日ほどのツーリングではMT-25(03)が一番良いんじゃないでしょうか。

乗車姿勢が楽・シートが疲れにくい・2気筒で高速も街中もこなせるエンジン・そこそこ軽い

これを平均的に満たせているのが大きいですね。

 

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MT-25か?MT-03か?YZF-R25か?YZF-R03か?

以上、今まで語ってきた走行性能や取り回しを考慮に入れた上で、MTなのかYZFなのか250なのか320なのかを考えてみると……。

 

大前提はデザイン

まあぶっちゃけ大きな性能差はないです。なので見かけのデザインを気に入るかどうかが一番大事ですね。

 

乗車ポジションから考える「高速向けのYZF、長距離向けのMT」

次に実際の用途で考えてみると、まず通勤通学がメインならどれでも良いと思います。

ただ高速走行が多いならフルカウルのYZFが良いでしょう。

長距離・長時間が多いなら乗車ポジションが楽なMTが良いでしょう。

 

目的から考える「走る楽しみなら25、旅する楽しみなら03」

純粋に走る楽しみ、高回転やギアチェンジの楽しさ、峠やワインディングを走破する、自分なりに高速快適な走りを追い求める……このような「走りそのもの」の楽しさを優先なら、MT-25でありYZF-R25であると思います。

反面、旅をしたい、旅先でキャンプしたりトレッキングしたりする余力を保ちたい、長距離をどこまでも走っていきたい、旅先での行動を楽しみたい……というような「旅程全体」の楽しさを優先するなら、MT-03でありYZF-R03であると思います。

一番の違いは、運転する集中力を酷使するかどうかですね。運転に集中するなら250ccが楽しいですし、運転はそこそこに旅する楽しみを味わいたいなら320ccが良いでしょう。

 

自分の用途に合ったものを選んでくださいね。

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燃費と航続距離

MT-25の実燃費は、かなり回して乗っても今のところ30km/lを下回ったことはないです。

31km/l〜33km/lの間に収まっています。

タンク容量が14リットルなので、単純計算で満タンで400kmは走るということですね。

この数字はかなりありがたいですね。実際にバイクを所有してツーリングしたことがある人にしかわからないと思いますが、1dayツーリングはだいたい250km〜350kmの行程になることが多いです。

350km以上になると乗車時間が8時間を越えてくるので体力的にかなり厳しいんですよね。

普通にツーリングの計画を立てると1日300km前後に収まることがほとんどです。

で、MT-25の航続距離は420kmほどあるので、300km程度なら十分余裕をもって走破できますね。

一日ツーリングならガソリン残量の心配が皆無。

これは利便性に大きく寄与しています。大型のリッターバイクだと航続距離がギリギリ300km程度になることも多いので、満タンで400km以上走れる安心感はすごく大きいです。

 

この航続距離も総合性能の高さといえますね。

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MT-25総評:初心者向け、バイクの楽しみをこれから模索したい人向け

250ccクラスのなかでは一番平均的で汎用性が高いのがこのMT-25だと思ってます。

 

ネイキッドであることの乗車姿勢の楽さと取り回しの良さ。

2気筒であることの回す楽しさと高速性能。

バランスの良い性能で長距離も短距離もこなせ、自分がバイクに何を求めているかを探っていける。

 

 なんでも試してみたいという人におすすめのバイクでしょう。

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伊豆スカイラインパノラマ

 

また半年後くらい、購入1年経った頃にもレビューしてみたいですね。