電熱インナー編・MT-25で高速400km4本ノックで本当に必要だったもの②
前回に引き続き、高速道路での長距離ツーリングで役に立った装備を書いていきます。
今回はずばり電熱インナー編。
見てください。アホなので2枚とも買ってしまいました。RSタイチのまわしものかな?
右がRSU622という型番の厚手のフードなしタイプです。
左がRSU621という型番の薄手のパーカータイプです。フードは取り外し可。
それぞれ特徴があって、使い方が微妙に違うので、購入を検討している方が私のように失敗しないような情報を書いていきます。
厚手タイプ・薄手タイプの順に書いて最後にまとめます。
が、まず最初に結論を。
絶対的な防寒性なら厚手タイプのRSU622だが、
基本的な使い勝手では薄手のRSU621のほうが間違いがない。
※あくまで私見ですよ
厚手の電熱インナージャケット・RSU622
こちらは11月中旬の長野県でのツーリングに主に使用しました。
見るとはっきりわかりますががっつり防寒タイプです。
裏地が起毛というかボアというかあったかいやつになってます。
肌着にヒートテック的なものを着て、このRSU622インナー着て更にアウタージャケットもしっかり着ると、かなり暖かいです。
下道で気温10度だとまったく電熱いらず、暑いくらいの状態です。
下道で気温5度くらいで電熱は弱〜中で全然余裕。0度になると強にしても肌着とアウターで更に工夫しないと厳しいかも、というくらいでしょうか。
高速道路だと上気の指標から体感気温で-5度くらいしてください。つまり10度前後でちょうどいいくらい、5度くらいから車種によっては厳しいです。
私が乗ってるのはMT-25でネイキッドタイプなので車体に防風はありません。なのでツアラーやカウルがある車種ならもう少し耐えられるかも。
タイチ公式の写真見るとわかりますが発熱部分は肩と背中です。で、下の赤いチャックにコードが入ってたりします。
ちなみにこのコード類はバッテリー運用の場合は使いません。(ややこしいですが、このサイトではタイチ純正の携帯バッテリーを使用する場合は「バッテリー運用」、バイクのバッテリーにコードをつないで直接電源をとる場合は「車両電源運用」というふうに書きます)
バッテリー運用の場合はポケットのコードに繋いで、ポケットにそのまま入れておく感じです。
ちなみに値段タグがついてるのは買ったばかりのときに写真をとったからです。ちゃんと実使用してますのでおゆるしを。
バッテリーはめちゃくちゃ重たいし値段も充電器セットでかなり高いですが、何より配線が手軽というメリットがありますね。乗り降りの手間もなく、おまけにバイクから離れてもあたたかいのが素晴らしいです。
以下は詳細を書いていきます。
使用するバイクと人間のスペック
バイクはMT-25、ネイキッドタイプで基本防風はなし
人間も暖かい地方出身で寒さには弱い・冬は嫌い
実際に使用した装備の組み合わせ
ゴールドウィンのあったかい肌着
(モンベルのジオライン厚手インナー)
電熱インナーRSU622
クシタニのアニフェスジャケット
気温と環境
11月中旬・長野県の山間部
・朝の下道、気温2度〜5度、霧〜曇り 電熱は弱〜中の稼働で寒くない。快適。かなり余裕。
高速では寒かったため、上記のモンベルのジオライン厚手インナーも追加。
・昼の高速、気温3度〜5度、曇り 電熱強でもスピードを出すと寒い。80km/h程度でトラックの影に隠れていると電熱中で大丈夫
・昼の高速、気温10度、曇り 電熱強〜中で寒くはないが快適ではない
下道はほんとに余裕なんですが、山間部の高速道路はかなりきついという印象です。休憩必須。
電熱自体のメリット・デメリットはとりあえず置いておいて、次に薄手タイプのRSU621について書いていきます。
薄手の電熱インナーパーカ・RSU621
防寒性ではRSU622が勝ってますが、他の面では多分こっちのほうが良いです。
生地はウインドブレーカーやレインに近い感じのわしゃわしゃするやつです。
何より薄いのが大きなメリットで、上に着るジャケットを選びません。ややタイトめな革ジャンの下にも着られます。
RSU621の薄くてかさばらないという点が、電熱インナーの可能性を広げます。
(RSU622は革ジャンの下に着るには厚すぎて腕や肩が動かしにくいです)
ツーリングの行き先の気温差が激しいとき、天候が不安なときに、レイヤーのひとつとしてこの薄い電熱インナーがすごく役に立ちます。
あたたかければ電源を入れずにぺらぺらの邪魔になりにくいインナーです。
山とか高速道路で肌寒くなってきたら電熱をONにする。止まって脱ぎ着する手間なし。電熱が弱〜強まであるおかげで対応範囲も普通のインナーより広く、真冬と夏以外はとりあえずこれがあればなんとかなります。
革ジャンとか着て自分の好きな格好で乗りたいけどちょっと寒いかもな、みたいなシチュで頭を悩ませる必要がないのでめちゃくちゃ楽です。
以下は詳細を書いていきます。
使用するバイクと人間のスペック
バイクはMT-25、ネイキッドタイプで基本防風はなし
人間も暖かい地方出身で寒さには弱い・冬は嫌い
実際に使用した装備の組み合わせ
おたふく手袋のボディタフネスインナー
電熱インナーRSU621
革ジャケット
(レインジャケットとレインパンツ)
気温と環境
10月中旬・関越道の山間部と新潟県の海沿い
・下道15度前後 余裕。気分で電熱弱使ってポカポカを楽しめる
・下道10度前後 電熱弱使えば寒くない。中で快適。
・昼の高速、気温10〜15度前後、曇り 電熱中〜強なら寒くはない。革ジャン+電熱でぎりぎり耐えられる気温とスピードがこのくらい
・昼の高速、気温10度前後、がっつり雨 レインジャケ上下を着て電熱強ならなんとか耐えられるが寒い。できればトラックの後ろに隠れたい。下道20度くらいあるときに7度くらいになる関越道こわい
まとめに入ります。
RSU622とRSU621を比べて
私はRSU622を先に買ってから、分厚すぎてかさばって不便だなと感じてRSU621を購入しました。
単体での防寒性ではRSU622のほうが有利ですが、RSU621でも他のインナーを工夫して、例えばダウンのインナーなんかと組み合わせればRSU622と遜色ない性能になるのではと思います。関東以南の地域ならだいたいRSU621のみを買えばいいんじゃないでしょうか。
電熱インナー自体は優秀で、下道なら0度でもほぼ大丈夫かと思います。
高速道路で5度以下は他にも工夫が必要かも。
電熱バッテリー運用のいいところ
私はバッテリー運用のみで、車両電源運用はしていません。バッテリーと車両電源、こればっかりは用途によるとしかいえないのですが……。
RSU621と組み合わせてカジュアルに使いたい>バッテリー運用
RSU622と組み合わせて寒さ対策を本気で考えたい>車両電源運用
が良いのではないかと思います。
そして、実際に使ってみてバッテリー運用が良いと思った点を1つあげます。
・休憩時、雨の日や早朝深夜で施設に入れないときに超便利
これは他の人があまり言ってないことなので、声を大にして言いたいですね。
休憩する時はバイクから離れるので、基本バッテリー運用でしか使えません。
早朝の休憩。道の駅に入っても自販機くらいしか開いてなかったりしますよね。
雨の日の休憩。レインスーツを脱がないと施設に入れないので、何をするにも面倒です。
そんなときにとりあえずバイクから降りてぼーっとしてるだけでも電熱であたたまることができます。
早朝に突然思い立って眠れないから富士山でも見に行こう!!みたいなときにさっと電熱を羽織っとけば良い、みたいなのが最高に最高です。
タイチの今年からのモデルは、ジャケットなら強でも7時間もつのもいいですね。
サイズ感
身長168cm、体重58kg程度の男性でMがジャストサイズです。
その他、電熱インナーの微妙なところ
最後に使ってて微妙だな〜と思ったところを書いていきます。
正直あんまり無いんですが、バッテリーが重くてごついことですかね。個人的には、ポケットに入れっぱなしで着てる間は気になりません。脱ぎ着するときに重たいなぁとおもう程度です。
これは個人の感じ方によるので、お持ちのインナーのポケットにおもりになるものを入れて感覚を試してみるのがいいかなと思います。それこそモバイルバッテリーとか入れといたらいいですね。
あと、タイチの商品の発熱部は背中と肩なので、高速に乗ってるときはお腹にも欲しくなりました。なのでお腹にはカイロ張ってました。
う〜〜ん他は……。う〜〜〜〜ん…………。あ、値段か。充電器+バッテリー+インナー本体で3万5000円くらいにはなっちゃいますね。耐久性もまだわかりませんね。
耐久性関連で、久しぶりに使うときは動作確認が必要ではありますね。故障の心配があるというのが最大のデメリットかもしれません。メーカー保証が2年なので、粘って3年程度もてばいいかなという割り切りは必要ですね。
あとはまあ、柄とかデザインの好みはどうしようもないですね。
最後に革ジャンとの組み合わせを。個人的にはわりと気に入ってますが、丈の長さがどうしても許せない人とかもいるかもしれないので。なんとなく畳んでおけばいいんですけど。