電熱インナー編・MT-25で高速400km4本ノックで本当に必要だったもの②
前回に引き続き、高速道路での長距離ツーリングで役に立った装備を書いていきます。
今回はずばり電熱インナー編。
見てください。アホなので2枚とも買ってしまいました。RSタイチのまわしものかな?
右がRSU622という型番の厚手のフードなしタイプです。
左がRSU621という型番の薄手のパーカータイプです。フードは取り外し可。
それぞれ特徴があって、使い方が微妙に違うので、購入を検討している方が私のように失敗しないような情報を書いていきます。
厚手タイプ・薄手タイプの順に書いて最後にまとめます。
が、まず最初に結論を。
絶対的な防寒性なら厚手タイプのRSU622だが、
基本的な使い勝手では薄手のRSU621のほうが間違いがない。
※あくまで私見ですよ
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MT-25で高速400km4本ノックで本当に必要だったもの①
去る10月と11月に、MT-25で高速道路をおおいに使ったツーリングをしました。
行程は以下のとおり。
10月 神奈川中部〜新潟県村上の往復 関越道がメインです
11月 神奈川中部〜長野県野沢温泉村の往復 中央道と上信越道
色々ありましたが、感想や役に立ったものなどを数回に分けて記事にしていこうと思います。
晴れ間がのぞくところもあったのですが、行き帰りのどちらかはがっつり雨でした。
1,MT-25で高速長距離ツーリングのざっくり感想
往路高速415km+晴れ・小雨 体力40%、気力50% まあ余裕
復路高速415km+がっつり雨 体力5% 気力10% 雨が気力体力を奪う
往路高速320km+晴れ 体力50% 気力60% 余裕!
復路高速320km+曇り・寒い 体力15% 気力5% 寒さと眠気で判断力低下
正直に言って、400km+雨は体力的にかなり限界でした。
慣れもあるとは思いますが、特に復路の最後の50kmくらいが本当にきつかったです。
320kmのときは雨は小雨だったのですが復路がかなり寒く、こちらは判断力や冷静さでかなり限界を感じました。
限界の原因とはなにか?というと……端的には「気温」+「眠気」です。
それなりに旅の準備はしてて色々対策も考えてあったのですが……。
「天候が良い日を選ぶ」というのが最大の準備でしたね笑
2,MT-25での高速の良いところと悪いところ
・100km〜120km/hくらいまではエンジン的には余裕
・車体の安定性も不安なし
・風も振動も不快ではない、でも体力は奪われている
・恐らく疲労でテンションがかなり上下し、危険
・2日連続で長時間乗っててもお尻は痛くならなかった
今回はまず以上から見ていきたいと思います。
続きを読むクシタニのレイヴンウィンターグローブを買った K-5587
クシタニのウェアって高いですよね。
高いからな〜ちょっとな〜と思いながら夏に試しに買ってみたのがクシタニのエアコレクトグローブでした。
これがまじで使い心地がいいんですよね。何がっていうと難しいんですが、手のひらのグリップ感覚と指先の具合、全体の軽さとかフォルムとか……でしょうか?
なんとも言い難いんですがさすが老舗クシタニだけあると思ったので、冬用のグローブも試しに買ってみました。
このままクシタニ信者になってクシタニ沼にずぶずぶはまっていく感がめちゃくちゃあるんですが……それはいいとして。
じゃん!
横浜にあるクシタニパフォーマンスストアで買いました。
ちょっと所有感がある不織布の袋に入れてもらえて嬉しいです。(チョロい客)
中身はこんな感じです。メンバーカード作ってもらって見やすいカタログも同時にもらいました。
カタログはこんな感じでウェブで見るよりずっと見やすいです。
クシタニ製品が気になってる方は最寄りのショップに行ってカタログもらうほうがいいと思います。寝る前にお布団でごろごろしながら眺めてたいですね。きっと幸せ……。
購入したのはこちら。
レイヴンウィンターグローブK-5587
身長168cm・体重57kg・手の大きさは普通〜やや小さめの私でMサイズ
がぴったりです。
人差し指・親指・小指は少し余りつつ、中指と薬指はぴったりな感じですね。
やや大きめのサイズ感が好みの人、私より身長・体重がわずかでも大きい人はLサイズでも大丈夫かなと思いました。私もMとLで迷ったのですが、人差し指と親指の余りはMサイズでも確保されていたのでMサイズにしました。
手全体のサイズ感に余裕が欲しい人はLでもいいと思います。私は操作感を優先してMにしました。
本気防寒タイプのグローブではないので、デッドエアーを作って保温性を〜みたいなことは考えず、「そこそこ寒い日に快適に操作できる」という使い方を想定してます。
素晴らしい外装の質感
クシタニ製品独特の素晴らしい質感。
高いだけのことはあるな……という感じです。
手のひら側のグレーの部分はゴートスキン、黒いメッシュっぽい部分が合皮でしょうか?何にしろ質感や縫製の具合が良くてニギニギするだけでも楽しいです。
防寒性と取り回しと操作性をバランス良く
グリップの具合も良さそうです。
冬用グローブですが、防寒はそれほど大袈裟ではなくグリップヒーターとの相性が良さげなのも購入理由のひとつでした。
真冬にはハンドルウォーマーも使って使用するつもりです。
ハンドルウォーマーのちょっと手狭な入り口に挿入するにもちょうど良いくらいの厚みなんですよね。
総じて防寒性と取り回しをバランス良く両立させてる気がします。
そこそこロングで厳冬期以外の街乗りには十分な感じ
私の手と並べた画像と装着画像で多少は伝わるでしょうか?
そこそこロングなので、街乗り防寒を想定なら冬用ジャケットと合わせていい感じに使えると思います。山間部の高速道路を行くとなればこの長さじゃちょっと不安で、もっとがっつりウィンターグローブを欲しくなるでしょうが、下道ならこれでもかなり対応できそうだなと思いました。
まとめ
・操作性が良いウィンターグローブ
・厳冬期はハンドルカバーやグリップヒーターと併用する
・一応プロテクターもついている
というような条件に最適かと思います。
使いやすさ抜群なのでぜひ見てみてください。
安藤製靴 赤SHUSHU 6ヶ月
赤SHUSHU6ヶ月。
つってもバイク用にしか使ってないので、歩いた距離はめちゃくちゃ少ないです。そのかわり、バイクで走った距離は3500kmほどになりました。
買ったばかりの頃の写真はこちら
安藤製靴 赤SHUSHUをバイクで使って超満足
まず、バイクに乗る用途で使っていてすごく満足してます。
◎シフトチェンジ
革が丈夫で分厚いのでシフトチェンジしてもつま先が痛くなることは全くありません。痛くならない以前に食い込んでくる感覚が全くないので、革で全ガードされてる気分です。同ブランドのZみたいなシフトパッド用の革部品はついていないのですが、全く問題ありませんでした。
◎足つきとソール形状
ソールは見た目以上に分厚く、足つきも良くなります。段差やひっかかりのない、平べったいクリスティーソールです。なのでバイク操作のステップワーク時にも癖がなく、楽に操ることができます。
ノルウェージャン製法なので、ソールの上に革が縫い付けられてる、乗っかってるような造りなんですよね。それだけに丈夫だし見た目以上の高さがあります。登山靴のための製法なので足裏でのバイクステップの操作にも適正がありますし、足をついたときに路面が荒れててもソールが吸収してくれます。
◎通気性
これめちゃくちゃ意外なんですが案外通気性が良いのか、バイクに乗ってる状態だと真夏でも蒸れを感じることが全くありませんでした。路面の熱でブーツ自体が熱くなってるのは感じるんですけど、蒸れるって感じでは全然無くてすごい謎でした。バイクである程度スピードが出てるからというのは大きいとは思いますが、真夏でも割と快適でびっくりしました。
真冬はこれからなのでどんな感覚になるのかまた報告したいと思っています。
◎◎◎脱ぎ履き
これが一番意外でした。びっくりするほど楽です。さすがに編み上げブーツではあるので、紐を結んだり解いたりする必要はありますよ。でも逆に言えばそれだけ。
紐を解いてベロをちょっと持ち上げればすぐに脱ぎ履きできます。ブーツ特有のゆるめる工程が必要ありません。
紐を解いてる状態ならば、足を抜こうとすれば自然とがぼっと抜けます。多分この口の余裕のある作りが大きいのかなと。余裕はありますが革自体は分厚くしっかりしているので型崩れは絶対しませんし、紐を結ぶだけでしっかりとしたホールド感も生まれます。
革の分厚さ丈夫さが脱ぎ履きにも好影響を与える不思議な形です。ぜひ一度体験してみてください。この感覚は布製のスニーカーじゃ絶対味わえないですね。
△大きさ、重さ、存在感
最後にちょっとだけマイナス点を考えてみると、やっぱりその無骨さと大袈裟な雰囲気ですね。バイクに乗る際には良いんですが、普段着とこの靴を合わせるのは難しそうに思います。赤だから余計にですね。
バイクはヘルメットやらプロテクターやらグローブやらバイクそのものやら、大袈裟な装備がたくさんあるのでそのコーデのなかにはうまく溶け込みます。
一番心配してた真夏を越えて真冬が楽しみ
とりあえず、半年3500kmくらい使った感想としては、ツーリングのお供にめちゃくちゃ重宝してるしこれからもガンガン使いたい!というものです。夏の暑さを一番心配してたんですが難なく乗り切ってくれたので、今度は真冬を迎えるのを楽しみにしたいですね。
今度はまた半年後くらい、使用一年でレビューしてみたいと思います。
(赤SHUSHUは登山靴サイトのPULSEのほうからの注文です)
KUSHITANI PERFORMANCE STORE 横浜に行ったゾ
みなとみらいの赤レンガ倉庫付近にあるKUSHITANI PERFORMANCE STORE 横浜に行ってみました。
ちなみにバイクで行く場合は、店舗の近くにあるこの赤レンガパーク第一駐車場をゴールに設定するとスムーズかと思います。無料のバイク駐車場があります。(ただ平日でもかなりいっぱいいっぱいだったので、休日は別の場所を探す必要があるかも。それでも無料の駐車スペースなので、一時停車して付近を検索する際などにもおすすめです)
海上保安庁の資料館がすぐそばにあるので興味がある人は行ってみてもいいかもしれません。
富士山マークが見えるでしょうか。
中には女性の店員が二人いました。
旗艦ショップだけあって2020年秋冬のウェアは全部そろってましたね。
個人的にはガルジャケットが欲しくて見に行ったんですよね。
あとアニフェスジャケットも候補でした。
ガルジャケットはインナー+アウターのジャケットだけあって、やや余裕がある作りでした。
一方、アニフェスジャケットはややタイトめな印象。
具体的に言うと、身長168cm・体重57kg・少しだけ筋肉質な私の体型で……
・ガルジャケットM ぴったり。だけどインナーに厚めのものを足す余裕はなさそう
・ガルジャケットL かなり大きめ。袖とか余ってちょっと不格好かも。でもインナー工夫もできそう
・アニフェスジャケットM ぴったり。ただ一枚の単純な構造なのでなんとなく余裕あり。
・アニフェスジャケットL 割りとぴったり。大きすぎず吸い付く印象。
意外だったのはLサイズの差異ですね。
ガルジャケットのLは一気に大きくなって空洞感やもこもこ感が増しました。これはインナー+アウターの2枚両方が大きくなるという影響が大きいと思います。
アニフェスジャケットのLには少し余裕ができたなという程度で劇的な変化は無し。
個人的にはアニフェスジャケットのLを冬本番前に買い足そうかなと思ってます。
ガルジャケットのLがもう少しぴったりだったらガルジャケットもありだったんですが……。まあ今回はアニフェスジャケットでいきます!
富士スカイラインと伊豆スカイラインx2
富士スカイライン
最近行ったツーリングのまとめです。めちゃくちゃいい写真が撮れたなぁとご満悦。
ただしクソ寒かったです早朝の富士スカイライン。
ルートはこんな感じで道の駅ふじおやまから富士スカイラインを通って朝霧高原、なるさわ、すばしりというふうに行きました。
本当は富士五湖をまわるルートにしたかったんですが、もうこの時期でも寒すぎて諦めました。装備を整えて10月中にまた挑みたいですね。
伊豆スカイライン
伊豆スカイラインは富士スカイラインより気温が5度くらい上で革ジャン+インナーだけでも快適です。
伊豆スカイラインで伊豆半島の内陸部を通るルートですね。伊豆スカイラインはとても快適なので一度走ってみてください。月ヶ瀬や天城越えに向かう場合は、伊豆スカイライン終点の「天城峠料金所」ではなく「冷川(ひえかわ)料金所」で降りたほうが良さげに思います。
え〜きのこそば?きのこそばで780円?高くね?と思ったんですが、食べてみたらめちゃくちゃ肉厚なしいたけが入ってて、つゆの濃いめの味付けとあいまってなかなかおいしかったです。
次は下田まで足を伸ばしてみたいですね。
MT-25 2020年型 半年3000kmのインプレ
楽しいですね。これからもきっと楽しいです。バイクがある生活はいいぞ……。
というわけで2020年型のMT-25、3000km走ったインプレです。
みんなが気になるところ① この顔でかっこいいの?
バカいうなこの野郎めちゃくちゃかっこいいからよ……。
冷静に言うと、さすがYAMAHAな感じで立ってバイクを見下ろして「今日も乗るぞ、ヨシ!」と思ったときに一番かっこいいアングルになるように出来ています。
写真をぺたぺたします。
正面から。顔の陰影がめちゃくちゃかっこよく出来ていて、ロボ顔の違和感みたいなものが全くありませんよね。全体的な凹凸も良い印象です。
横からのアングルを左右から。
これもぎゅっと詰まったメカメカしい感じがすごく格好良いです。見下ろす角度のおかげでロボ顔は引き締まって見えてまったく違和感がありません。前方〜前下に詰まったいわゆるマスの集中化とエンジン下のアンダーカウルがすごくマッチしてますね。
「普通に立って見下ろすとめちゃくちゃかっこいい」
というのがMT-25やYZF-R25の真骨頂なのだろうと思います。
遠めに後ろから見たところ。
駐車してるMT-25に歩きながら近づいていくときも所有感が満たされます。斜め後ろから見た画が非常によくまとまっていて綺麗ですね。
総じて、個性的なフェイスがすごくいい味を出している、と言えるかと思います。
みんなが気になるところ② ヘッドライトの明るさ
実用性で一番気になるところは夜間のヘッドライドの照射性能ですよね。
端的に言うとまったく問題ないです。
夜間の上手な写真がなくて申し訳ないですが、ロービームで20〜30m、ハイビームで40〜60mくらいははっきり見えるので何の問題もありません。照射範囲も道路脇の標識まで問題なく見えているので心配ないです。
光量もLEDで不安を感じることはありませんでした。
昔、VTR系統のバイク(VT250スパーダ)に乗っていたのですが、そっちのほうが断然暗かったです。MT-25はその3倍くらい明るく感じましたし何の不足もありませんでした。
まあ心配ないですよっていう感じですね。
エンジン性能
昔乗ってたキャブレーターのVT250スパーダと比べるとかなりの進化を感じますね。回したときのパワーや心地よさが30%ほど増した印象です。
1速 発進〜25km/h
2速 20km/h〜30km/h
3速 30km/h〜50km/h
4速 40km/h〜60km/h
5速 50km/h〜80km/h
6速 70km/h〜100km/h
というような感じで使ってますが、これはかなり低回転寄りの使い方になってるかな〜という気もします。MT-25はショートストロークでかなり高回転寄りのエンジンなので、もっと引っ張ってもいいでしょうね。
ぶっちゃけ高速道路に乗って5速100km/hくらいでもまだ余力があるというか、本調子ではない感じです。
勢いが増すのは8000回転くらいからなのですが、普通にシフトアップしていけば8000回転に達することはあまりなくてかなり穏やかな乗り味になります。
・5000〜7000回転の穏やかな乗り味でまったり乗る
・8000〜11000回転で加速を楽しむ
状況によってこのどちらかを選ぶエンジン性能だなと思いました。振動も7000回転から増してくる感じですね。
6速6500回転で90km/hくらいは出るので楽に高速巡航することもできます。
ただし、追い越しをかけるときは3〜4速まで落としてしっかり回転数を上げる
これはけっこう大事です。巡航する分には問題ないのですが、6000〜8000回転の間はいわゆる「トルクの谷」に近いです。あまり加速しません。
追い越しかけようとしたものの、5速6速のままだとなかなか回転数もスピードも上がらず、やきもきひやひやするということがありました。
小排気量で高回転型のエンジンなので、トルクが欲しいときは3速程度にして回転数をがっつりあげてやる必要があると思います。
追い越しをかけるときは10000回転を目安にするべきですね。
走行性能
街中は2〜4速で快適です。特に過不足ありません。信号からのダッシュもちゃんと回せば早いです。また、ライディングポジションの視線が高めなため、交差点での右左折、安全確認は楽ですね。街中で使う小回りには何の不満もないです。
LEDのため夜間や雨天でもヘッドライトやウィンカーも見やすいです。
峠は2〜3速が多いですね。タイトな登りだと2速でも若干パワー不足を感じることがありますが、それはライダーの私がちゃんと回転数を上げられていないせいが大きいでしょうね。峠を走って上手になりたいという需要にも応えてくれると思います。エンブレは十分すぎるほどしっかり効きます。2〜3速であれば峠の下りでもブレーキを使うことは少なく、ほぼエンブレだけで制動できます。
高速は5速がメインになってくるかなと。80km/h〜100km/hあたりだと、5速の7000回転くらいが一番心地いいですね。振動が全く無いのが良いという人は6足6000回転くらいが合ってそうですが、個人的には5速が人馬一体感があって好きです。
高速で受ける風は法定速度内なら十分耐えられる範囲で、連続1時間程度なら大きな障害に感じたことはありません。ネイキッドではありますが、マスの集中化によって高速走行の安定性が増しているのではと思います。
割と感じるABSの恩恵
たしか今年から?ABSが義務化されてそれにともない車重が3kgほど増えて、価格も3万円ほど上がりましたね。
私も最初は「ABS?別にいらんだろ」と思っていたのですが、それなりに恩恵を感じることがあって、ABSもなかなかいいものだなと感じました。
・ABS作動シチュ1 街中での車の急な割り込み
車がバイクの前にがっと無理やり入ってくるパターン。経験したことがある人も多いはず。急ブレーキをかけざるをえず、その際にABSが作動した感覚がありました。
「車体が強制的に直進で安定する」という感じですね。急ブレーキでタイヤがロックすると「車体がぐにゃる(場合によってはその傾きを制御できず転倒する)」という感じですが、その「ぐにゃる」タイミングで「ABSがまっすぐに制御してくれる」みたいな感触でした。これはなかなか良いものだなと。
・ABS作動シチュ2 峠の下り制動で「教えてくれる」
峠の下りで、エンブレだけでは間に合わずブレーキも使った場合。
下手くそで安全運転ライターのブレーキなので十分余裕はある状態です。ABSがなくてもタイヤがロックすることはなかったと思いますし、まあ普通に減速して曲がれたとは思います。
ただそれでもABSが微妙に作動してくれて、下りコーナーにインする直前にちょっと安定させてくれます。その安心感はけっこうありがたかったですね。「あ、いまちょっと危ないコーナリングになってたのかな」みたいに、自覚させて教えてくれる機能でもあると感じました。
ABSはいいぞ。
……という感じで、ABSを体験してみてすっかりABS信者になりました。二輪にこそABSは必要だと思います。
乗り心地
シートは広めで厚みがあるので3時間程度だとほとんど尻痛も疲れも感じません。実際にツーリングに出かけるときは、スタートから2時間半はぶっ通しで乗る計画を立てます。
その後は1時間ごとに休みを入れていく感じにしますね。
エンジンの排熱は真夏でもほぼ感じません。普通のジーパンでも平気です。
カジュアルな服装で乗りたい、通勤通学でも使いたい、という需要に応えてくれると思います。
5時間ほど乗るとさすがに疲れや多少の痛みを感じますが、乗車しながらの信号待ちストレッチでなんとかなる範囲です。250ccのなかではかなり乗り心地は良いほうでしょう。乗車姿勢やコンセプトからも考えて、250ccで長距離ツーリングした場合はV-strom・Versysの次くらいにつけてるんじゃないでしょうか?
乗り心地の良さがMT-25の総合性能・平均点の高さに大きく寄与しています。
ブリッジも厚みと安定感があって所有欲が満たされます。あとメーターがめっちゃいい。
取り回し
これもかなり評価が高いところですね。
車重は各社250ccのなかでは平均ではあります。が、ツーリングに強いV-stromより20kg軽く、Versysよりは5kg軽いです。(もちろん積載性では劣りますが)
キャンプツーリングで荷物が多い場合や超ロングツーリングとなると、V-stromのようなツアラー系統にはかないませんが、半日ほどのツーリングではMT-25(03)が一番良いんじゃないでしょうか。
乗車姿勢が楽・シートが疲れにくい・2気筒で高速も街中もこなせるエンジン・そこそこ軽い
これを平均的に満たせているのが大きいですね。
MT-25か?MT-03か?YZF-R25か?YZF-R03か?
以上、今まで語ってきた走行性能や取り回しを考慮に入れた上で、MTなのかYZFなのか250なのか320なのかを考えてみると……。
大前提はデザイン
まあぶっちゃけ大きな性能差はないです。なので見かけのデザインを気に入るかどうかが一番大事ですね。
乗車ポジションから考える「高速向けのYZF、長距離向けのMT」
次に実際の用途で考えてみると、まず通勤通学がメインならどれでも良いと思います。
ただ高速走行が多いならフルカウルのYZFが良いでしょう。
長距離・長時間が多いなら乗車ポジションが楽なMTが良いでしょう。
目的から考える「走る楽しみなら25、旅する楽しみなら03」
純粋に走る楽しみ、高回転やギアチェンジの楽しさ、峠やワインディングを走破する、自分なりに高速快適な走りを追い求める……このような「走りそのもの」の楽しさを優先なら、MT-25でありYZF-R25であると思います。
反面、旅をしたい、旅先でキャンプしたりトレッキングしたりする余力を保ちたい、長距離をどこまでも走っていきたい、旅先での行動を楽しみたい……というような「旅程全体」の楽しさを優先するなら、MT-03でありYZF-R03であると思います。
一番の違いは、運転する集中力を酷使するかどうかですね。運転に集中するなら250ccが楽しいですし、運転はそこそこに旅する楽しみを味わいたいなら320ccが良いでしょう。
自分の用途に合ったものを選んでくださいね。
燃費と航続距離
MT-25の実燃費は、かなり回して乗っても今のところ30km/lを下回ったことはないです。
31km/l〜33km/lの間に収まっています。
タンク容量が14リットルなので、単純計算で満タンで400kmは走るということですね。
この数字はかなりありがたいですね。実際にバイクを所有してツーリングしたことがある人にしかわからないと思いますが、1dayツーリングはだいたい250km〜350kmの行程になることが多いです。
350km以上になると乗車時間が8時間を越えてくるので体力的にかなり厳しいんですよね。
普通にツーリングの計画を立てると1日300km前後に収まることがほとんどです。
で、MT-25の航続距離は420kmほどあるので、300km程度なら十分余裕をもって走破できますね。
一日ツーリングならガソリン残量の心配が皆無。
これは利便性に大きく寄与しています。大型のリッターバイクだと航続距離がギリギリ300km程度になることも多いので、満タンで400km以上走れる安心感はすごく大きいです。
この航続距離も総合性能の高さといえますね。
MT-25総評:初心者向け、バイクの楽しみをこれから模索したい人向け
250ccクラスのなかでは一番平均的で汎用性が高いのがこのMT-25だと思ってます。
ネイキッドであることの乗車姿勢の楽さと取り回しの良さ。
2気筒であることの回す楽しさと高速性能。
バランスの良い性能で長距離も短距離もこなせ、自分がバイクに何を求めているかを探っていける。
なんでも試してみたいという人におすすめのバイクでしょう。
伊豆スカイラインパノラマ
また半年後くらい、購入1年経った頃にもレビューしてみたいですね。