MT-25で高速400km4本ノックで本当に必要だったもの①
去る10月と11月に、MT-25で高速道路をおおいに使ったツーリングをしました。
行程は以下のとおり。
10月 神奈川中部〜新潟県村上の往復 関越道がメインです
11月 神奈川中部〜長野県野沢温泉村の往復 中央道と上信越道
色々ありましたが、感想や役に立ったものなどを数回に分けて記事にしていこうと思います。
晴れ間がのぞくところもあったのですが、行き帰りのどちらかはがっつり雨でした。
1,MT-25で高速長距離ツーリングのざっくり感想
往路高速415km+晴れ・小雨 体力40%、気力50% まあ余裕
復路高速415km+がっつり雨 体力5% 気力10% 雨が気力体力を奪う
往路高速320km+晴れ 体力50% 気力60% 余裕!
復路高速320km+曇り・寒い 体力15% 気力5% 寒さと眠気で判断力低下
正直に言って、400km+雨は体力的にかなり限界でした。
慣れもあるとは思いますが、特に復路の最後の50kmくらいが本当にきつかったです。
320kmのときは雨は小雨だったのですが復路がかなり寒く、こちらは判断力や冷静さでかなり限界を感じました。
限界の原因とはなにか?というと……端的には「気温」+「眠気」です。
それなりに旅の準備はしてて色々対策も考えてあったのですが……。
「天候が良い日を選ぶ」というのが最大の準備でしたね笑
2,MT-25での高速の良いところと悪いところ
・100km〜120km/hくらいまではエンジン的には余裕
・車体の安定性も不安なし
・風も振動も不快ではない、でも体力は奪われている
・恐らく疲労でテンションがかなり上下し、危険
・2日連続で長時間乗っててもお尻は痛くならなかった
今回はまず以上から見ていきたいと思います。
・100km〜120km/hくらいまではエンジン的には余裕
エンジンはよくまわります。東名の120km巡航区間も普通にこなせるんじゃないかと思いました。比較対象はVTRのもっと古いVT250スパーダというバイクですが、スパーダでは110kmくらいから振動や車体の不安感がかなりありました。
それと比べるとMT-25は時速120km出ていても直接的な不安はほとんどありませんでした。技術の進歩を感じますね。恐らく時速130kmくらいまではあまり不安を感じずに出せるのではと思います
感覚的には、80kmだとかなり楽で体力を温存できます。
110kmくらいも全然大丈夫な範囲、という感覚で運転していました。
・車体の安定性も不安なし
車体がぐねるような感覚もほとんどなくて、安定していたと思います。まあこれも比較対象がVT250スパーダという古いバイクなせいかもしれません。
最近の250ccはこんなに安定して飛ばせるのか……という感動はかなりありましたね。
カウルや風防はありませんが、80km巡航なら風の影響もそれほど感じません。マスの集中化の恩恵で、風の流れがライダーに当たりづらくなってるのかもしれませんね。
とはいえあくまで「直接的には風の不快さを感じにくい」というだけで、風を受け続けていることは事実で、着実に疲労はたまっていきます。
落ち着いてマイペースで80〜90km巡航で運転するのが一番パフォーマンスを保てそうだなと(今冷静になって考えれば)強く思います。
・風も振動も不快ではない、でも体力は奪われている
運転してる間はなかなか認めがたいのですが、確実に疲労はしてます。
距離にして150kmくらい走破したあたりから、休憩のとりたさがどんどん増していきます。最初は1時間くらいは余裕くらいのつもりで走ってるのに、だんだんそれが「40分走ったから休憩したい」「30分走ったから休憩したい」「15分しか経ってないけど次のPAはどこ…?」みたいな気分になっていきます。
距離150km〜200kmを越えたあたりからはかなり休憩の頻度を増やしたほうがいいですね。
MT-25がとてもよくできているバイクで、高速を運転していても風と振動が直接的に不快だとか邪魔だと感じることはほとんどありません。
しかしそれでも自分の体の状態を見ると、体力はしっかり奪われています。
気持ちよく運転できるけど、体力を消費しないわけではない。むしろ250ccネイキッドは高速には向いてないのだから、疲労は大きいはずである。
という意識と現実のギャップを埋めていく冷静さが必要です。
バイクが元気がいいぶん、自分も一日中元気でいられる気がするんですが、それは夢物語です。
・恐らく疲労でテンションがかなり上下し、危険
前項とも関わることなのですが、途中でMT-25の元気さと自分自身の元気さにギャップが出てきます。MT-25の快走ぶり、エンジンを回していく心地いい感覚のとりこになって、自分を見失ってしまうタイミングがありました。
走ってる間はそんなつもりは全然無いんですが、今思い返すとスピードでも追い越しをかけるタイミングでもけっこう危険な運転をしてる区間があったと思います。
普段まわせないところまでエンジンを回せる感覚に自分が引っ張られちゃうんですよね。
体力気力がしっかりあるうちは恐怖心のブレーキも効いているおかげで、バイクに過度に引っ張られずに住みます。
しかし疲労で体力気力が下がってくると、やや恐怖心が麻痺してきます。そこに「スピード」「非日常」「エンジンの咆哮」みたいな心地いいものが効きすぎてしまうのですね。
疲れたときこそ冷静に、そしてしっかり怖がる。「慣れてきた」みたいな感覚をなるべく遠ざけて安全運転に徹する。
そんな意識を大切にしようと思いました。
・2日連続で長時間乗っててもお尻は痛くならなかった
これはそのままです笑
マジですごい。
さて、MT-25で高速400km4本ノックで本当に必要だったもの①、それは……
天候と冷静さ
でした。なんか神頼みと精神論になっちゃってすみません。このままだと次回の②の結論は「筋トレとジョギング」とか言い出しかねないので笑、次はそういうのじゃなくてグッズの紹介とかしたいですね。
おまけ・なぜキャンプツーリングが人気なのかの気付き
旅館やホテルなどで泊まりの予約なんかをしてしまうと日程は動かせません。
キャンプツーリングが好きな方が多い理由も初めてわかりました。
というのも、
・天候が良い日に出かける
・宿泊の予約がしっかりとれる
・駐車場所が確保できる
という条件をキャンプツーリングがかなり満たしやすいからですね。
ホテルや旅館の予約を例えば10日前にとるとすると、10日後には天気が変わってるかもしれません。
かといって、当日朝に予約しようとしても都合よくあいてないかも。バイクの駐車場所を確保できる宿なのか、という問題も一応あります。
自前のキャンプ装備があると、宿泊は大変ではありますが全部の条件を満たしやすくなります。
これは意外な発見でした。まあ個人的には旅館のお風呂と寝床は捨てがたいのでなかなかキャンプには行かないでしょうが、ちょっと興味が出てきてしまった感触です。
次回は役に立ったギア・グッズの紹介などもしていきたいと思います。