Araiラパイドネオに中華製の格安インカムを装着(Nikomaku L1M)
いかがお過ごしでしょうか。
ツーリングに出かけるのもなかなか難しい情勢なので、整備や機器の調整で時間をつぶしているところです。
元通りの日常が戻ってくることを祈念しております。
さて、今回はヘルメットとインカムの話です。
ラパイドネオに中華製のインカムを装着してみたところそれなりにうまくいった感じがしたので、とりあえずレポしてみます。
付けた製品はこちら。 3000円のインカム……といいつつヘッドセットのような製品ですね。
さっそく装着レポに…………っとその前にヘルメット用インカムの説明を。
ヘルメット用インカムには大まかに言って2種類あります。
・1,インカム本体に通信・グループ通話機能が搭載されている高級モデル
・2,インカムはただのスピーカーとマイクのみ。通話はLINE通話などを使用する廉価モデル
軽くインカムの違いを説明していきます。
■高級モデルのインカム
SHOEIとの提携モデルがあったりしますね。機能的には優れていて、またインカム本体で通信してるのでトンネルや山中のスマホの電波が弱くなるところでも使うことができるのがメリット。専用品だけに装着も簡単で違和感なくできるのでしょう。
マスツーリング向けですね。
マスツーされてる集団のヘルメットを見ると、下記のようなインカムが装着されてたりします。
GT-Air2の専用品の高級モデルですね。
5万円越え。ちょっとびっくりするような値段です。周辺機器とかも色々あるようでよくわかりませんが。
専用設計ゆえの安心感、装着の違和感の無さ。それが高級モデルの良さかと思います。
■廉価モデルのインカム
ソロツーメイン、たまに2〜3人程度でツーリングという人向けです。
基本的に廉価モデルのインカムは、ただのヘッドセットマイクです。スマホにBluetoothで繋いで使用して、通信や通話はスマホの機能で代用します。(LINE通話やグループチャットなど)
Amazonで検索してみれば色々出てきます。廉価モデルのメリットは何よりも価格ですね。
デメリットは中華製ゆえの信頼性、専用設計でないので装着できたりできなかったりの不安、通話はスマホ任せなので電波が弱いトンネルや山中では途切れる可能性も……。
というあたりでしょうか。
何より安い。装着さえできてしまえば機能的にはほぼ問題なし。それが廉価モデルの良さですね。
■中華製のNikomakuインカムをラパイドネオに装着
さて、やっと本題です。
あらためて製品のリンクを貼るとこちら。
Amazonの中華インカムのなかでは一番の売れ筋みたいですね。価格は2980円。レビューもすごく多いです。
これなら装着できなくても納得できるかなということで注文し、試してみました。
■RAPIDE-NEO+Nikomakuインカム
商品パッケージ。テレビのリモコンくらいの大きさですね。
本体はこんな感じ。LRの表示がありませんでしたが、まあマイクがついてるほうがLかな? ソケットっぽいのは充電用のUSB端子です。
他の付属物は
・マジックテープ式の耳パッド(今回は使用しませんでした)
・充電用ケーブル
・取扱説明書
でした。
嬉しい誤算というか何というか……笑 説明書の内容は日本語でした。案内音声は英語があります。Bluetooth機器に慣れていない人でも多分大丈夫です。
「ペアリング」が「プアリング」という表記になってしまっているあたりはご愛嬌。さすが売れている製品だけありますね。海外製のヘッドセットやPC機器とかだと日本語の説明が無いこともすごく多いのでとてもありがたく感じました。
■メットに本体装着
さて、実際に装着していきます。
懸念点は「イヤーパッドが意外に大きいこと」です。厚みもそれなりにあります。決して超薄型・超小型というものではありません。
イヤー部分の大きさと厚み。わりとしっかりあります。畳の目との対比で伝わるでしょうか。
■最初のステップ:内装にそのままくっつけてみる
これはうまくいきませんでした。ラパイドネオは、内装でかなりしっかりと頭を包み込むようにできています。なので内装と頭の間にこの機器を無理やり押し込むことはできませんでした。耳や頭にあたる異物感がすごくて痛すぎます。
キツキツなのでヘルメットを脱ぐだけですぐにズレそうでもあります。
■内装を一旦取り外し、内装と帽体の間に挟み込む
ヘルメットの内装を取り外して、ヘルメットの帽体と内装の間に挟み込むようにして装着してみることにします。
顎の横あたりに当たる部分の内装を取り外します。
ラパイドネオだと、固定用のベルトに繋がってる内装ですね。これを矢印の方向に取り外していき、○したあたりにイヤーパッドを置くことにします。
こんな風に置いてみたところ、右側はほとんど違和感ありませんでした。帽体内側にある、黄色のネジ・白のネジと三角形を作るような位置がうまくいくと思います。
■右はうまくいったが、難関の左側
左側も右側と同じように置きたいところですが、左側にはマイクと充電ソケットもあるので、場所がなかなか安定しづらいです。何回か微調整が必要になるかも、という気持ちでとりあえず置いてみるしかありませんね。専用品でないつらさがあります。
ともあれなんとか場所を決めて、内装のパッドを上から押し込むようにして装着しなおしました。充電ソケットは内装の後ろから添わせて出して、マイクは内装の下部を這うようにして口元に出しました。
外気|メット帽体|インカム耳|メット内装|自分の頭
という順番になっています。
■装着完了図
配線は内装に沿わせる形で隠せば大丈夫そうです。出てきて邪魔になったりひっかかったりはしないかなと。マイクもほとんど邪魔にならないし通話も問題なさそうないい位置につきました。若干呼気が当たりやすくなってるかも。
■充電中
充電中はマイクの根本あたりが赤く光ります。
充電が終わると青い光に変わります。わかりやすい。
■備考:スマホへの接続や操作・電話がかかってきたら
スマホへのBluetoothでの接続は簡単です。日本語の説明書もありますので心配いりません。具体的に言うと、マイクについてるボタンを長押しするだけです。
・音楽再生
音楽再生をしている場合は、マイクについているボタンで「次の曲を聞く」というような簡単な操作もできるようです。
ただし、ボタン自体は小さいので、バイクに乗りながらグローブを着けた指で操作することは不可能でしょう。第一危ないですしね。
・電話がかかってきたら
電話番号を読み上げてからハンズフリーで通話に出るという機能があるそうです。ボタンを押せばキャンセルできるようですが……。走行中は使いたくないですね。
経験ないのでわかりませんが、多分電話番号の読み上げは英語でしょう。 いきなり英語でゼロ・ナイン・ゼロみたいなアナウンスが始まったら電話がかかってきているということなので、安全な場所で停車してから出るほうが良さそうです。
■これからの検証項目
現段階では、装着できました〜とりあえず聞こえました〜というだけのレポなので実際の使い勝手はどうだかわかりません。
スマホとペアリングして軽く音楽やラジオを流してみたところ、人の音声を大きめに出力する特性のようでした。(もともとインカムなので当たり前ですが)
また、スピーカーと耳の間にヘルメットの内装が挟まってもいるので、めちゃくちゃ分厚いモコモコがついてるヘッドフォンみたいな音の聞こえ方にもなりそうです。音楽聞くのには不向きかも。
・走行速度による聞こえ具合の違い
・通話やナビ音声の音質
・音楽やラジオ視聴での音質
・数時間ヘルメットをかぶっていても違和感や耳への痛みがないか
・充電がどれくらいもつのか(Amazonレビューによると10時間ほどはもつようですが)
このあたりはまだまだ不透明なので、今後のレビューにご期待ください。
ナビ音声やラジオの音声は、今のところは問題なく聞こえそうだなという感触です。