バイクとの生活

MT-25(2020モデル)に乗っています バイク用品の紹介

慣らし運転の愉悦(走行890km)

バイクを新車で購入したのは人生で初めてです。

昔乗ってたバイクは中古だったんですよね。

 

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MT-25は8400回転まで

8400回転までですが、2〜3速で極端に引っ張るような走り方でなければまず大丈夫です

 

バイクのエイジング?

経年変化、という言葉は男性向けのアパレルだと好ましいものと受け止められていますね。例えばデニムとか革靴とか革ジャンとか財布とか。使い続けるうちに味が出て、自分色に変化していくさまを楽しもうというジャンルがあります。

バイクや車でも古い車体は「ヴィンテージ」みたいに言われて趣味の分野として確立されている印象です。

今回は、そこまで大袈裟なものでなくても、新車でバイクを買えば日々変化を感じることができて楽しいですよというお話。

 

慣らし運転はエイジングである

このご時世ではありますが、「接触しないツーリング」で慣らし運転を続けています。

 

往復2〜3時間程度の場所に出かけて公衆トイレにすら寄らずに帰ってくる感じ。だいたい1回80km程度でしょうか。

少しずつ慣らし運転を続けるうちに、新車の機械としての変化、また自分自身の体の慣れによる変化、みたいなものを感じるのが非常に楽しいです。楽しいというか愉悦です笑。じわじわと噛みしめるような味わいがあるんですよね。

 

慣らし運転で感じる変化

  • ギアの入りやすさや入るときの感覚、シフトの触感
  • エンジンフィールの滑らかさ
  • ブレーキの効き
  • 停車時の人間のポジション

以上が主なものでしょうか。正直言ってその日の天気や気温、自分の気分、服装の影響もあるとは思いますが、バイクの変化もやはり感じます。

ビフォー・アフターを軽く書いていきます。

 

Before

  • ギアの入りやすさや入るときの感覚、シフトの触感

初めはとにかく「カチッ」「カッ」「コツ」という感じでしたね。固めでしっかりひっかかってギアが変わる感触。1>Nや2>Nのときも、Nに入れる感触すら固めだったのを覚えています。シフトの上げ下げも人間が慣れていないせいもあって力が必要だった印象です。

 

  • エンジンフィールの滑らかさ

今考えると最初はめちゃくちゃ固い、硬質な印象でした。よく回るけどどこかぎこちないというか、がちがちに噛み合いながら回ってる印象。精巧過ぎるというか、神経質というか。

 

  • ブレーキの効き

びっくりするほど効かなかったです笑 いや、リターンライダーにとってはそれがありがたい場面もありました。握り込んでもあまり効かないので、フロントがガッと効いてしまってガクついて立ちゴケしてしまうというようなことはありません。

そのかわり特にリアがびっくりするほど効かなくて、坂道発進の感覚がすごくあやふやでした。どこまでリアが効いてるのか全然わからない。

あとは普通に信号で停車するときも滑って進んでしまう印象がありましたね。

 

  • 停車時の人間のポジション

これは完全に人間の問題。ですが、MT-25のシートはけっこう懐が深くて慣れないとわからないことがありました。シートが肉厚で太いという印象が強くて、最初はどうしても脚を広げ気味で停車していました。

 

After

  • ギアの入りやすさや入るときの感覚、シフトの触感

走行700kmあたりから懐かしい「ぬるっ」とした感覚が出てきました笑 アタリがつきはじめたということでしょうか。特にNに入れるときに感じるやつですね。5速とか6速は普段あまり使えてないのでまだまだ固い感覚です。が、1〜4速までは本当に滑らかになってきた印象。

シフトペダルを押し上げるときの感覚も柔らかく軽くなりつつありますね。

 

  • エンジンフィールの滑らかさ

すごーく楽しいです。この変化が操っていて一番気持ちよさに直結してるかも。どのくらいのスロットルのひねりでどのくらいの振動があるのか、という感覚に人間が慣れたのももちろん関係してるんですが、日を追うごとにスロットルの開け閉めが心地よくなってますね。

多分この点はMT-03よりMT-25のほうが強く感じることができるはず。より高回転のエンジンですからね。人馬一体の心地よさが現れ始めました。これからもすごく楽しみ。

 

  • ブレーキの効き

効くようになりました、というとちょっとバカみたいですが笑。これは走行350kmくらいから変化をしっかり感じました。まあ300km程度というとタイヤの皮むきも終わるくらいだと思うので、タイヤの変化との相乗効果も大きかったのかもしれませんね。

まだ走行1000kmではありますが、ABSの作動を1度感じました。時速60km程度で直進してるときに、側道から割り込んできた軽自動車を見て強めのブレーキをかけたときですね。後輪が「ツー、ツー」と制御されてしっかり減速できた感覚があったので、恐らくそれがABSの作動だったんでしょう。

ABSがなかったら転倒してた!……とは思いませんが、多少は後輪が滑ってハンドルがグニャってたかもなと思います。ABSの安心感、車体の安定感ともに半端なかったです。ABSは絶対あったほうがいいですね。この1回だけでABSでの価格上昇3万円分の価値は十分に感じました。

ともかくブレーキはよく効くようになりました。リアの感覚も今ではしっかりめにあります。バイパスから降りるときに80km/h程度から減速するときも心地良いですね。

 

  • 停車時の人間のポジション

足をつく場所がだいぶわかってきましたね。MT-25は(多分YZF-R25も)シートがかなり厚いし、ニーグリップかますあたりの車体も意外なくらい太いです。

また、シートの前寄りに座るよりも、真ん中あたりに座るほうが足つきがよくなります。これは個人的にはけっこう意外でしたね。だいたい前のほうが絞れてて低くて足つきよくなるのが当たり前だと思ってましたから。

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コ↑コ↓

あらためて写真を見てみると明らかなんですが、この真中くらいの位置が一番低くなってるんですよね。脚を出すことを考えると、お尻の位置はこの枠よりもうちょっと後ろでもいいくらいだと思います。

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Ninjaと比較

Ninjaと画像で比較してみると、MTのほうが一番低い位置が若干真ん中寄りなのがわかるのではないかと。

これは乗ってみて慣れるまでわからない、認識の変化だったので個人的には新鮮に感じましたね。

 

総評:バイクのエイジング、人のエイジング

変化あるいはギャップ。それは最大のエンターテインメントです。

私としては、中古車両を買わなくてよかったと切に感じています。MT-25は新車で60万ほどですが、例えば中古車を45万ほどで買うよりは、新車での購入を体験してみたほうがいいと感じました。

今まで新車を何台も買ってきて慣らし運転にも慣れきっているという人は別ですよ。

そうでない人、新車の購入が初めてだという人にとっては素晴らしい体験になると思います。個人的には今後の人生であと3台くらいは新車での購入と、慣らし運転による変化を楽しみたいと思いました。今回はヤマハの新車なので、あとはホンダ・スズキ・カワサキの新車購入が目標でしょうか笑

 

今回は約1000kmまでの初回慣らしについてですね。3000kmまでも慣らしだと言われているので、3000km時点での感想もまた書いてみたいです。